2020年03月13日

門脇小学校9年目の今

 東日本大震災の教訓を後世に伝えるため、

宮城県石巻市が「震災遺構」として

本校舎は中央部分の1〜3階を保存し、

両端は解体する

 この甚大な被害を受けた旧門脇小学校では

保存対象外の部分の解体など整備工事が

2019年11月から始まっている


2020年3月11日、武漢ウイルスの感染防止のための

自粛もあってか、9年目のこの日訪れる人も

少ない


 東日本大震災にて、黒焦げとなった門脇小学校の

一か月遅れの卒業式が行われた


その時の校長の挨拶が印象的だ


「ひと月遅れになりましたが、

多くのみな様のご厚情とご配慮によって、

ここ門脇中学校を会場に、


平成22年度石巻市立門脇小学校の卒業式が

行われますこと、心より感謝申し上げます」

校長の声は震え気味で、

少し涙ぐんでいるようにも見える


「いま、巣立ちゆくみなさん1人1人に、

卒業証書を手渡しました


この卒業証書は、6年間の小学校の学業を

修めたという証です

卒業証書を受け取るときのみなさん、

真っ直ぐな視線、堂々とした態度に、

大震災を乗り越えようとする強さと

たくましさが感じられます


悲しいことに、まだ行方不明の○○君、

また、震災後、石巻の地を離れ、

新しい土地で、新学期を迎える子どもたちに、

この卒業証書を直接渡すことが

できなかったことが、残念でなりません


門小の桜周辺で遺体捜索する自衛隊員
(2011年4月26日)

門小の桜周辺で遺体捜索する自衛隊員
(2011年4月26日)


あの尋常ならざる強い揺れの中

あなたたちは、校庭へ一時避難。無事、全員の

点呼確認が終わるやいなや、大津波警報の

知らせに、そのまま日和山へ


鈍色の雲が低く垂れ込め、

けたたましく緊急事態を告げるサイレンの音、

雪がことなげに吹き付ける悪条件が

加わるという不穏な雰囲気の中、


あなたたちは、地域のお年寄りや、

小さな子どもたちの手を引きながら、

落ち着いた足取りで避難したのでした



日和山へたどり着いても、

寒さに震える下級生を守ろうと、

教頭先生から渡されたブルーシートの

端を持ち、待ち続けたのでした


非常時において、あのように思いやりの

行動が取れるということは、

大変すばらしいことだと感心させられました


きっと下級生や、地域の方の心にも、残ることでしょう

日和山から望む私たちの街は、

本当に美しい街でした

学区の東側を流れる北上川は、

日和大橋からゆったりと太平洋に注ぎ、

揚々と臨みを抱かせる海に面した山は、

石巻の顔であり、私たちの自慢の風景でした


それが、あの日、大海原は、川を変え、

牙をむき出し、一瞬のうちに、

私たちの街を呑み込んでしまったのです


そして、がれきの山と化してしまったのです


すさまじい光景。惨状

自然の脅威に、語るべき言葉を失ってしまいました

私たちの校舎も、大破、炎上しました

燃え尽くされ、黒焦げになってしまった校長室

その中で、堅牢な耐火金庫のみ、なぎ倒され、

残っていました


みなさんが、いま手にした卒業証書は、その中に

あったんです


まさに、奇跡といえるのではないでしょうか


この卒業証書は、みなさんのこれまでの努力と、

頑張ってきた姿を、しっかりと認め、

励ますために、生きていたのだと思います

希望の確かな証である、

この卒業証書を手にしたみなさん、

これから歩みゆく道は、

険しく、厳しいものであろうとも、

それを切り抜くエネルギーを持ち、

強く生きてください


そのことを切に望みます。多くの人たちが、

支えてくださっているのですから


保護者のみなさん、子どもたちは、

感謝の気持ちを込めて、思い出の残る最高の式に

したいという願いを持って、

前進を重ねてまいりました


そのすべてをお見せすることができない形で、

このような卒業式になったことをお許しください


しかしながら、私はこの卒業生の姿に、

いまなお、黒く焼け焦げた校舎の屋上で、

燦然と輝いている『すこやかに育て、心と体』

門小が目指してきた子ども像です


子どもたちのこの成長ぶりこそ、

これまで『子育ては共に』を合言葉に、

学校、家庭、地域がともに手を携え、

愛しみ、育ててきた、何よりの財産なのでは

ないでしょうか


1000年に1度という大津波に遭遇し、

愛する街、愛する人、思い出いっぱいの

学びの校舎は、失われてしまいましたが、

子どもたちを愛しみ、育ててきた営みは、

137年の歴史と伝統をもつ門小の1ページ、

確かな歩みとして、刻まれることと

確信しています


未曾有の災害の中で、重ねた命です

厳しくも前途多難な子育てになると思いますが、

子どもたちがそれぞれの道で、

春を迎えることができるよう、

親として、大人としての務めを

果たそうではありませんか


『桃花笑春風(とうかしゅんぷうにえむ)』

この言葉は、奇しくも3月11日の朝会で、

子どもたちに贈った言葉です


困難を乗り越え、強く生き抜くことを

祈念してやみません


巣立ちゆく 被災の子らに 

桜かな。卒業、おめでとう! 

ひと月遅れの卯月の卒業式」



DSC_0047.JPG

DSC_0049.JPG

DSC_0051.JPG

DSC_0059.JPG

DSC_0053.JPG

DSC_0060.JPG



🎥【小学校卒業式】感動する校長式辞
 (一隅を照らす尊い命)


🎥【東日本大震災】石巻市立門脇小学校とその周辺






[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

芋焼酎 河童の誘い水 MAGNUMボトル 【箱入】 20度 1500ml 
価格:4180円(税込、送料別) (2020/3/13時点)




























posted by CAMくん at 09:14| Comment(0) | 東日本大地震情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
最近の記事